亀梨和也さん主演の『FINAL CUT(ファイナルカット)』で共演するのは、なんと裕木奈江さん。
「裕木奈江って誰?」
「懐かしい!」
「あれ、芸能界引退してたんだっけ?」
と思う方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、彼女はなんと彼女は23年振りのドラマ出演が話題になる程です。
こちらの記事では、ドラマ『FINAL CUT』で早川恭子(はやかわきょうこ)を演じる裕木奈江さんについてお伝えする記事になります。
裕木奈江が演じる役どころ
『FINAL CUT』で裕木奈江さんの役どころというのが、亀梨和也さん演じる中村慶介(なかむらけいすけ)の母親早川恭子(はやかわきょうこ)となります。
保育園『ルミナスキッズ』の園長だった恭子は、事件に巻き込まれ、12年前に自殺。事件は恭子が40歳の時に保育園で起きた園児殺害事件がきっかけで起こります。ニュースになった殺害事件を取り上げたワイドショー番組で、なんと園長である恭子への批判が。すると、その影響から彼女の周囲の心無い誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)の数々が恭子に襲いかかったのです。次第に追い詰められた結果、ついに自殺をしてしまっていたのです。
今回のドラマのメインとなる復讐劇。その根源ともなる事件の被害者的存在の役どころです。
裕木奈江
「北の国から」オーディションの時の画像。原稿を持っているので1次かしら(^^) pic.twitter.com/teo9kHJeJk
— 裕木奈江 NAE YUUKI (@nae_auth) 2017年11月19日
早川恭子を演じる裕木奈江さんですが、1990年代に絶大な人気を誇っていた女優でした。『北の国から’92巣立ち』ではタマコ役として、純(吉岡秀隆)の子どもを授かり、中絶する役で話題に。その後、1992年放送の初主演となる『ウーマンドリーム』で彼女は一躍有名になります。
『ふぞろいの林檎たちⅢ』『ラブ・ストーリーは突然に』などのドラマに出演し、1990年代だけで、ドラマ18本、舞台5本、映画13本、CM11本と数多くのメディアに登場、さらに、『裕木奈江のオールナイトニッポン』などラジオでも活躍していました。
しかし、
そんな大人気だった彼女にも転機が来たのが、『ポケベルが鳴らなくて』というドラマ出演でした。
芸能界を離れた理由
『ポケベルが鳴らなくて』では、保坂育未(ほさかいくみ)役として出演した裕木奈江さん。この育美は、主人公であるサラリーマン水谷誠司(緒形拳)と不倫の関係になり、水谷の家庭を壊していくというものでした。そのため、当時、略奪愛という過激な内容が話題になり、某週刊誌には
『男性に媚びる』
『同性に嫌われる女性』
などと書かれてしまい、社会現象になってしまうほど。そして、この世間から悪女となってしまった事が大きく裕木奈江さんを困らせたようです。
その後、人気も下がってしまい、徐々に仕事も少なくなります。そして、1999年の結婚を期に、アメリカへ移住し日本での芸能会から離れてしまったのです。
なんか役柄でこんなに人を追い詰めてしまうのは怖いですね。当時の週刊誌は見てはいないのですが、恐らく週刊誌の書き方も世間を大きく騒がせる要員だった事から雑誌の影響力って、当時から凄い強いものなのがわかります。今でも◯◯砲とか言う言葉も出てくるくらいです。
逆を言えば、それだけ演技力が素晴らしかったという事ですよね。憎まれ役としてしっっかり表現されていたわけですから。
今回のドラマの役どころである早川恭子も、マスコミのバッシングが原因で自殺してしまう役です。裕木奈江さんと同じような辛い経験を受ける役どころであり、裕木奈江さん自身の心境がどう演技に現れるのかも注目です。
海外での活動
裕木奈江さんは、演劇や英語を学にギリシャに2004年に1年程留学もしています。その後は、オーディションなどを通して下記のような作品に出演し女優活動を行っています。
『インランド・エンパイア』(2007年)
『ホワイト・オン・ライス』(2009年)
『レイキャビック・ホエール・ウォッチング・マサカー』(2009年)
『セイジ 陸の魚』(2012年)
『ツイン・ピークス』(2017年)
クリント・イーストウッドや「カルトの帝王」と呼ばれるデヴィッド・リンチなど世界的に有名な監督作品にも出演しています。
超売れっ子というわけではありませんが、淡々と海外に行っても女優の仕事をしっかりこなす裕木奈江さんは本当に凄い。実は2009年に離婚をしているので、1人で生活し、仕事をこなしているようです。
まとめ
23年振りと言うことで、ドラマのスクリーンに帰ってくる裕木奈江さんが楽しみです。世間・マスコミからのバッシングにより日本の芸能界を離れた彼女ですが、時代が変わり、現在のドラマの中でどのような雰囲気をかもし出してくれるのか。
ただ、既に亡くなっている役という事で出演シーンは少なそうですよね。1話あたり、回想シーンのあたりだけではと予想しているので、目が離せません。