コウノドリ|最終回ダウン症「オランダへようこそ」(全文)の詩に感動!

『コウノドリ』最終回ではペルソナメンバーがそれぞれの道を歩み出す回になりました。

そして、前回に引き続き、ダウン症を扱う回でもあり、ダウン症に関する感動する詩も登場

それが、「オランダへようこそ!」という詩です。

今回は、その詩と最終回についてお伝えしようと思います。




コウノドリ最終回の感想

約1000人に1人と言われているダウン症。見たこと聞いたことはあっても、周囲にダウン症のお子さんを持つご家族がいないとなかなか意識できないのではないでしょうか。実際に私もそうです。

しかし、前回ではダウン症とわかり悩む夫婦、そして、最終回では、ダウン症の赤ちゃんを産む家族の苦悩が描かれていて考えさせられたコウノドリです。

そこで登場した「オランダへようこそ」という詩。

最終回を見た感想の多くにも、この「オランダへようこそ」が話題でした。

最初は、すっとその詩を書いた紙を妊婦さんに渡すだけだったのですが、後半に全文が登場。確かに、本当に内容に感動しました。

視聴者の人たちも、この詩を聞いて感動する人が続出です。

ドラマ内で放送された「オランダへようこそ」全文

全文が気になる方もいると思いますので、こちらでご紹介しておきます。

最終回で、流れたのはダウン症のある息子さんを持つエミリー・パール・キングスレイさんの作った詩でした。

こちらの女性は、実際に実在する方で、ダウン症を深く調べていくと必ず出会うことになる女性です。彼女は、セサミストリートの作家でもあり、なんと1970年に所属してからというもの18回もエミー賞を受賞しています。

自身の経験から、障害者に対する固定概念を払拭するべく活動していた女性です。

そんな彼女が1987年に書いたのが、この「オランダへようこそ!」というものでした。

色んな訳があるのですが、下記はドラマで放送されたものです。

翻訳:佐橋 由利衣さんのもので、とても感動したものでした。

「オランダへようこそ」

私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。

赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、まるで、素敵な旅行の計画を立てるみたい。

例えば、旅先はイタリア。山ほどガイドブックを買い込み、楽しい計画を立てる。コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。とてもワクワクします。

そして、何ヶ月も待ち望んだその日がついにやってきます。

荷物を詰め込んで、いよいよ出発。数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。そして、客室乗務員がやってきて、こう言うのです。

「オランダへようこそ!」

「オランダ!?」

「オランダってどういうこと??私は、イタリア行の手続きをし、イタリアにいるはずなのに。ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに」

でも、飛行計画は変更になり、飛行機はオランダに着陸したのです。あなたは、ここにいなくてはなりません。ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、こわくてよごれた嫌な場所につれてこられてわけではないということ。

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

だから、あなたは新しいガイドブックを買いに行かなくちゃ。それから、今まで知らなかった新しいことばを覚えないとね。そうすればきっと、これまで会ったことのない人たちとの新しい出会いがあるはず。

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、イタリアのような華やかさはないかもしれない。

でも、

しばらくそこにいて、呼吸をととのえて、まわりを見渡してみると、オランダには風車があり、チューリップが咲き、レンブラントの絵画だってあることに気付くはず。

でも、

まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。

そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。きっと、あなたはこの先ずっと「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。

心の痛みは決して、決して、消えることはありません。だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。

でも、

イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛しいものを、心から楽しむことはないでしょう。

引用:引用先名称全米ダウン症協会発行の「すばらしい可能性のある未来へ~ご懐妊&新生児のご両親へのガイド」から

まとめ

ハラハラドキドキする展開、最後の最後まで、“命”を感じさせるコウノドリでした。

今回のコウノドリは、先週から引き続き、ダウン症候群がテーマでした。病気とは少し違うイメージであり、生まれつきの先天性疾患というものです。

しかし、ここまで医療技術が進歩しても、治療法はありません。ドラマを見ていると、治療という表現も正しいのかも疑問になってきますが・・・

ひとつの事(ダウン症)にフォーカスを当てるだけではなく、また、赤ちゃんだけでなく関わる家族を感じさせてくれたのは本当に良かった。

出産前の不安になる夫婦、その夫婦と寄り添う夫婦の両親、ダウン症の子を育てる家族。そんな色んな目線が含まれた内容に実際に助けられる夫婦もいるのでは?と思わせてくれます。

続編はどうなるのでしょうかね。『コウノドリ3』期待したいです。

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