コウノドリ 子宮腺筋症とチョコレート嚢胞とは

コウノドリ第7話で小松留美子(吉田羊)に見つかった病気。

子宮腺筋症卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)というものでした。今回の記事は、この2つについてお伝えする内容になります。

働く小松は、いつも周りを励まし、とても魅力的な助産師です。そして、兄妹も親もいない、かなり孤独な環境の彼女。

そんな彼女に見つかった病気とはいったいどんな病気だったのでしょうか。




子宮腺筋症と卵巣チョコレートのう嚢胞(のうほう)とは

その名の通り、女性特有の病気である2つの病気。どちらも、子宮内膜症が出来る場所によってその呼び方が異なります。では2つはどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。

その前に、子宮内膜症について知っておくとわかりやすいのでご説明します。

子宮内膜症

ご存じの方もいるかもしれませんが念のため。

子宮内膜症は、子宮内膜という組織が、子宮内以外の部分に出来てしまう病気です。子宮内以外とは、例えば、卵巣や直腸、腟などです。

これは、通常であれば、生理の際に子宮内であれば体の外へ出すことが出来るのですが、他の場所に出来てしまうとそれができません。すると、体内に残ったその組織が癒着したりするため問題になるのです。

子宮腺筋症


子宮腺筋症とは、子宮内の子宮筋層(上記の赤丸箇所)という部分に出来る子宮内膜症のことです。これが出来てしまうと、冒頭に小松が痛がったように月経痛、過多月経や過多月経による貧血、骨盤痛などが起こります。

出産経験のある人に多くみられる傾向があるのですが、今回のように、妊娠経験のない人にも起こる病気です。

子宮腺筋症の治療には、軽度の場合は、薬物療法にてホルモン療法を行いますが、重症となると、手術療法として子宮全摘手術なども考える必要になります。どちらにしても、十分に医師の方と相談して治療方法を決めることになります。

卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)


卵巣チョコレート嚢胞というのも、子宮内膜症の一種で、子宮内膜が卵巣(上記の青丸箇所)にできてしまったケースのことです。では、なぜ、チョコレートというのか。

それは、子宮内膜と血液は時間が経つと、酸化し黒っぽくなります。その卵巣内に溜まってしまったものがチョコレートのように見えることから「チョコレート嚢胞」と言われています。

卵巣のう腫と違い、この溜まってしまった古い組織は、古くなればなるほどガン化しやすいことも病気である事も重要です。

卵巣チョコレートのう胞は普通の卵巣組織より23倍も癌化しやすいといわれています。また、年齢が40才以上の方や、若くてもチョコレートのう胞の直径が10cm以上あるものは、特にリスクが高まるといわれています。引用:日本医科大学付属病院

チョコレートのう胞は、破裂や感染を起こすこともありますので、早期発見をするためにも、痛みがある場合は早めに婦人科を受診しましょう。

まとめ

7話は女性特有の病気「子宮腺筋症」が取り上げられました。子宮腺筋症とは、命とは別に、心をまでも傷つけてしまう病気であることが本当にわかります。初期であれば、ホルモン治療なども視野に入れる事が可能です。気をつけることはなかなか難しいですが、体調に気を使って早期発見につなげたいものです。

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