ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」。この足袋の製造を行う会社のとんぼのマークをご存知ですか?
知っている人もいるかもしれませんが、
「なんでとんぼのマークなの?」
と、感じた方もいるのではないでしょうか。当記事では、このこはぜ屋のシンボルマーク「とんぼ」について解説したいと思います。

とんぼのマークには意味がある
こちらは撮影中の大地役の賢人くん。
こはぜ屋といえば「勝ち虫」足袋。#陸王 #山﨑賢人 #足袋 #池井戸潤 #役所広司 pic.twitter.com/ZP0xEkUxrx— TBS「陸王」12/3 いよいよ終盤戦‼️松岡修造登場、敵か味方か⁉️ (@rikuou_tbs) 2017年9月13日
とんぼは、勝ち虫、または勝虫(かっちゅう)と言われています。その理由は、とんぼの飛び方にあります。
とんぼは、前へ進むだけであり、後退はしない。その様子から
【不転退(ふたいてん)】・・・信念を持ち、何事にも屈しないこと。
の精神と同じとされているからです
その【不転退】が武士の精神と一致していることから、昔から武士に好まれていました。その証拠に、武士の中には、トンボのマークを武具や印籠などに使用されたりします。勝利を呼ぶ縁起のいい虫とされていたのです。
実際に、今でも、剣道の道具に使われています。
こはぜ屋も、働いている従業員はみんな諦めが悪く、いかなる困難にも屈せず、進み続ける様子があります。
とんぼのマーク(ロゴ)が使われている理由は、
そんな先代から引き継がれた<「こはぜ屋」の【不転退】という信念と、とても縁起がいいものとするとんぼのロゴがシンクロするのです。
ときどき、「不転退の覚悟で望みます」などと時々政治家なんかも使います。
こはぜ屋と藍色の関係は
池沿いを歩く宮沢社長の後ろ姿❗
勝ち虫の「トンボ」が可愛いです😄#陸王 #役所広司 #勝ち虫 #池井戸潤 #行田 pic.twitter.com/s4vRI8xzu4— TBS「陸王」12/3 いよいよ終盤戦‼️松岡修造登場、敵か味方か⁉️ (@rikuou_tbs) 2017年9月8日
こはぜ屋では、藍染を使っていますよね。
半纏(はんてん)や、のれん、そして、陸王。なぜ、藍色を使うのでしょうか?
これにも、ちゃんと理由があります。
藍色の意味とは
実は、藍染された、紺よりも深い色(黒に近いくらい濃い藍色)は、「勝色」と呼ばれています。
何で勝色というのかと言うと、
この色を作る過程の中で、棒で布を叩いて、藍を濃く染み込ませます。これを、搗(かつ)と言い、元々は、『搗色(かちいろ)』とされました。
そして、藍染の藍という色が生む、質実剛健(しつじつごうけん)さ
質実剛健・・・中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。
それを好んだ武士は、搗色(かちいろ)→勝色(かちいろ)と当て字にすることで、縁起のいい色としたという由来があります。
ジャパンブルーと言われる藍色は奥が深い!
↓↓↓こはぜ屋の半纏めちゃめちゃカッコイイですよね
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ぷち豆知識
藍色の暖簾(のれん)は、呉服屋やそば屋などに使われることが多いでのですが、これは、藍という植物は、ピレスロイドという殺虫成分が含まれるそうです。
そのため、虫除け効果もあることから。よく使われるようです。
まとめ
こういう何気ないマークや色ひとつにも、気持ちや意志、こだわりが詰まっている事は勉強になりました。
知ると、あのトンボのマークを背中に背負った「こはぜ屋」の力強さ。
「勝ち続けろ」
その思いが詰まった会社だということがさらに納得しました。