【陸王】「こはぜ屋」のマーク(ロゴ)がとんぼの理由とは?

ドラマ「陸王」に登場する「こはぜ屋」。この足袋の製造を行う会社のとんぼのマークをご存知ですか?
知っている人もいるかもしれませんが、

「なんでとんぼのマークなの?」

と、感じた方もいるのではないでしょうか。当記事では、このこはぜ屋のシンボルマーク「とんぼ」について解説したいと思います。




とんぼのマークには意味がある

とんぼは、勝ち虫、または勝虫(かっちゅう)と言われています。その理由は、とんぼの飛び方にあります。

とんぼは、前へ進むだけであり、後退はしない。その様子から

【不転退(ふたいてん)】・・・信念を持ち、何事にも屈しないこと。

の精神と同じとされているからです

その【不転退】が武士の精神と一致していることから、昔から武士に好まれていました。その証拠に、武士の中には、トンボのマークを武具や印籠などに使用されたりします。勝利を呼ぶ縁起のいい虫とされていたのです。

実際に、今でも、剣道の道具に使われています。

こはぜ屋も、働いている従業員はみんな諦めが悪く、いかなる困難にも屈せず、進み続ける様子があります。

とんぼのマーク(ロゴ)が使われている理由は、
そんな先代から引き継がれた<「こはぜ屋」の【不転退】という信念と、とても縁起がいいものとするとんぼのロゴがシンクロするのです。

ときどき、「不転退の覚悟で望みます」などと時々政治家なんかも使います。

こはぜ屋と藍色の関係は

こはぜ屋では、藍染を使っていますよね。

半纏(はんてん)や、のれん、そして、陸王。なぜ、藍色を使うのでしょうか?

これにも、ちゃんと理由があります。

藍色の意味とは

実は、藍染された、紺よりも深い色(黒に近いくらい濃い藍色)は、「勝色」と呼ばれています

何で勝色というのかと言うと、

この色を作る過程の中で、棒で布を叩いて、藍を濃く染み込ませます。これを、搗(かつ)と言い、元々は、『搗色(かちいろ)』とされました。

そして、藍染の藍という色が生む、質実剛健(しつじつごうけん)

質実剛健・・・中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。

それを好んだ武士は、搗色(かちいろ)→勝色(かちいろ)と当て字にすることで、縁起のいい色としたという由来があります。

ジャパンブルーと言われる藍色は奥が深い!

↓↓↓こはぜ屋の半纏めちゃめちゃカッコイイですよね
→TBS日曜劇場「陸王」コラボ商品 武州正藍染 半纏

ぷち豆知識

藍色の暖簾(のれん)は、呉服屋やそば屋などに使われることが多いでのですが、これは、藍という植物は、ピレスロイドという殺虫成分が含まれるそうです。

そのため、虫除け効果もあることから。よく使われるようです。

まとめ

こういう何気ないマークや色ひとつにも、気持ちや意志、こだわりが詰まっている事は勉強になりました。

知ると、あのトンボのマークを背中に背負った「こはぜ屋」の力強さ。

「勝ち続けろ」

その思いが詰まった会社だということがさらに納得しました。