先に生まれただけの僕|9話 生き金とする合宿遠征費とは

もうすぐ「先に生まれだけの僕」が最終回を迎えます。今回は、9話にチラッと話しが出た

「生き金、死に金」についてもう少し詳しくお話しようかと思います。




9話のあらすじ

啓明館高校の男子バスケ部は、専任コーチを外部から雇い、バスケ部は見違えるようにイキイキと活動をします。

そんな中、顧問の河原崎孝太郎(池田鉄洋)に黙って、コーチの熱川(松田悟志)は、遠征合宿を企画し、費用を部員から集めることに。

しかし、その金額、5万4,000円。

高額な金額に、保護者達にクレームを入れられ、

遠征合宿には行かせたい保護者は、一部は負担するが、残りは学校から補助してほしいと言ってきたのでした。

どうにか、その費用を工面を考える鳴海校長(櫻井翔)と柏木文夫(風間杜夫)。

そんな中、鳴海校長は前にいた会社の柳沢課長代理と飲むことになり、そこでも、話は京明館高校の遠征合宿費問題になります。

そして、2人の口から出た言葉が「死に金にしたくない、生きた金にしたい」というものでした。

死に金と生き金って何なの

ドラマを見た時、このように感じました。

死に金とは、無駄遣い
生き金とは、有益に使うお金

でも、以外に奥が深かった・・・

死に金を解説

死に金とは、デジタル大辞典(大辞林)では、下記のように記載されています。

・役に立たないところに使う無駄な金(大辞林)
・使っても効果がなくて、無駄になる金(大辞泉)

ですが、何か今回のドラマで使われた意味合いとは少し違う気がします。

合宿の遠征費用は、バスケ部を強くするためのの費用で、強くなれば、役に立っているし、効果もあり無駄ではありませんよね。

ですが、鳴海校長は、合宿で使う費用を当たり前のように思ってほしくないと訴えています。これは、つまり「損得」だけでなく、子どもたちの教育的な成長を促すお金にもしたいという思いではないでしょうか。

つまり、役に立つし、効果もあるけど、「死に金」となる場合もあるということ。

例えば、今回の合宿費でも、我が子がイキイキと楽しく合宿を行い、精神的にも肉体的にも育まれれば、両親にとってはすでに「死に金」ではありません。しかし、それだけでは、校長にとってはまだ「死に金」なのかもしれないということです。

これは、人それぞれ、そのお金の目的が違うからです。

生き金を解説

生き金とは、色んな解釈があるようです。

・将来的に自分に返ってくるお金
・自分や自分以外の人を幸せにするためのお金
・夢や目的のために使うお金

こんな感じで、解釈の仕方が多く挙げられます。いったいどれが正解なのでしょうか。デジタル大辞典(大辞林)では、下記のように記載されています。

・使っただけの価値が生じる金銭(大辞泉)
・それだけの価値があるように有効に使われる金。(大辞林)

なんか、大まかにはどれも同じようですが、表現が少しづつ違っていて面白かった。

使っただけの価値・それだけの価値・・・人それぞれだと思いませんか。

お金を使う時に、そのお金の使い方を計画し、その目的を明確にして使われます。今回の場合の目的は、バスケ部の強化。

バスケ部が強くなり、楽しく部活をしてくれれば親としては、もう「生き金」なのかもしれません。

しかし、鳴海校長の場合は、これだけでは、生き金とはいえません

そのお金を使うことで、結果として、日頃意識しない子どもたちにお金を意識をさせること。考えを成長させてくれること。ここまで、考えた上で使うお金こそが「生き金」となるということではないかと考えています。

まとめ

ドラマの内容的な使い方として、まとめるとこんな感じでしょうか。

生き金
損得だけでなく、人を成長させてくれるお金
死に金
損得だけに使われてしまうお金

このドラマって、単純な学園物語ではなく、サラリーマンの鳴海校長を通して、色んな要素があるドラマです。

とても勉強になりますよね。今回の何気ない一言にも、しっかり意味が含まれていると思います。

最終回とても楽しみです。

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