2018年1月から放送される『隣の家族は青く見える』は、コーポラティブハウスが舞台となるドラマです。
小さなアパートでコツコツ溜めたお金で購入した、五十嵐大器(松山ケンイチ)と奈々(深田恭子)が住むコーポラティブハウス。
ちょっと、深掘りしてこの【コーポラティブハウス】を知ってみようという記事にになります。
※コーポラティブハウスを言ってみたいだけ的な文章になっていてすいません。
コーポラティブハウスとは
多摩ニュータウン別所地区にある「ヴェルデ秋葉台」に行った。京王堀之内駅からすぐの高台にあるこの団地は、東京都住宅供給公社が手がけたコーポラティブハウスで、平成元年3月に入居が行われた。名称は住民らによって名付けられもので、団地内の随所に住民のこだわりが感じられる造りだった。 pic.twitter.com/R9rumCZRDQ
— ㌢いろは団地㌔ (@irohadanchi) 2017年12月7日
コーポラティブ(cooperative)とは、[協同の]とか、[組合の]といった意味があります。
そして、コーポラティブハウスは、日本の国土交通省でもしっかり定義がされています。
コーポラティブ住宅は、協働組合方式によって建設する住宅で、志向を同じくする複数の人が建築組合を設立し、協働して土地の取得や建物の企画設計、建築工事発注当を行い、住宅を取得する方式です。
引用:国土交通省
同じように家が欲しい人達を集めて組合を作り、土地の取得から住宅の建築までをその組合が自ら行うことで建てられる集合住宅のことです。
つまり、
【コーポラティブハウス】とは、複数の人で一から作った注文集合住宅のこと。
ちなみに、あの宅配食材の『コープ』なども同じ語源であり、こちらは組合員が出資したお金で運営しているサービスになります。
コーポラティブハウスの特徴
代々木のコーポラティブハウスの内覧へ。構成として、骨と皮に、アーキネットと共に肉を詰めていると言えばいいのか。workshop的なガラスとRCの構造形式が明快。南北に対しXに交差したメゾネットを体験できたのは今後の参照になりそう。 pic.twitter.com/PdIWFwd3v6
— DAY KATSURAGAWA (@Daywa17) 2016年12月17日
コーポラティブハウスは、分譲住宅に占める割合がまだ約0.3%だと言われています(『NPO法人コーポラティブハウス全国推進協議会調べ』)。今はあまり普及しているとはいえません、実際私も知らなかった言葉でした。よくわかっていないので簡単にまとめてみます。
メリット
コーポラティブハウスは色々な空間があって見応えあった。入居者同士仲良くなってお互いの住戸を行き来したら楽しそう。 pic.twitter.com/CyDdRu8izS
— DA1CH1 5AT0 (@chiidautosa) 2016年3月6日
コーポラティブハウスが最近になり注目されている理由はなぜなのか。それは、やはり魅力的なメリットがあるからだと思います。そのメリットとはどんなものかご紹介します。
「自由な設計」
1つ目は、何と言っても、自分たちで自由な設計出来るということ。土地・設備・空間という生活する上で欠かせない住宅のポイントを、自分たちのライフスタイルに合わせ作り上げる事が出来る。これは、注文住宅以外ではなかなか実現できません。
ですが、注文住宅は高いイメージがありますよね。そこで2つ目のポイントです。
「手頃な価格」
2つ目は、コーポラティブハウスは分譲マンションよりも価格が安いことも多いにあり得る。
なぜなら、通常かかってしまうモデルルームやチラシなどの広告費や事業者委託による中間コスト、これらが省かれるのが特徴。ちなみに、販売価格の2割~3割がこの経費や事業者利益のようです。つまり、そのお金を他で回せるので、他の分譲マンションよりも安くなることも多いと言われているわけです。
「無駄がない」
3つ目は、無駄なお金はかからないということ。
2つ目のポイントと近いのですが、分譲マンション・建売戸建ての住宅よりも原価率が良いことが挙げられます。
どういうことかというと、マンションや戸建ては、どうしても売れ残るというリスクを抱えながら販売する事になります。すると、モデルルームを延長したり、人件費や広告費などが余計にかかります。つまり、どうしても私たち(消費者)に販売する価格設定に影響が出てある程度そのリスクが考慮した価格になっている場合が多いのです。
それに対して、コーポラティブハウスは、売れ残りのリスクは全く無いので価格も影響ありません。
デメリット
もちろんいいことばかりではなく、デメリットも存在します。
「スタート」
そもそも組合を作らなければいけません。人数に決まりはなく、土地の広さ、各個人の専有面積などでおおよそ必要な人数が決まります。
入居希望者が少ない事や、辞退する人がいた場合は計画が中止になることもあります。
「忙しい」
1から何でも決めていかなければなりません。時間と労力がかかるのは言うまでもありませんね。これが苦手な人には向かないとなります。
組合員同士のルール決めや、建築家との打ち合わせなど何度も話し合いが開催されます。時には、計画から住むまでに数年かかる場合も。
ただ、これは重要なことです。もし、マンションに住み始めてから
下の階の人がうるさかったら?
隣の人がかなり個性的だったら?
そう考えると前もってどんな人達が住むのかわかっている安心感があるのではと筆者は思います。(実際に、筆者の周りでも隣人トラブルは発生しているからです・・・)
「売却しずらい」
個性的な家が多くなります。自分のライフスタイルに合った家ができる反面、万人受けしない住居になってしまう可能性があります。個性的な家が仇となってしまうわけです。
普通のマンションよりも買い手が見つからない可能性もあります。
まとめ
コーポラティブハウスは、正直知らない言葉でした。ですが、こんな形でマイホームを持つという方法もあるんですね。ひとつ勉強になりました。
【コーポラティブハウス】は、組合を作り、組合で一から作る注文集合住宅
メリットも魅力ですが、デメリットもきちんと把握しておいた方が良さそうです。